主催者:岐阜県畜産協会
日 時:平成21年11月26日(木) 午後1時から3時30分
場 所:恵那総合庁舎大会議室
参加者:100名
内 容:演 題「農場における高病原性鳥インフルエンザの侵入防止対策について」
講 師 独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構
動物衛生研究所 人獣感染症研究チーム
上席研究員 塚本健司 先生
H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザは、平成16年1月に山口県の養鶏場で79年ぶりに発生し、同年2月には京都府でも発生した。その後、19年1月に宮崎県で、2月には岡山県の養鶏場で発生がみられ、1月に熊本県で発見されたクマタカの死骸からウイルスが分離されている。
また、20年4・5月に、秋田・青森の県境にある十和田湖と北海道のサロマ湖で発見されたオオハクチョウの死骸からウイルスが分離されている。
演者が千葉県、滋賀県、島根県、玉川大学と共同で、平成16年から4シーズンにわたって実施している越冬のため飛来した水禽類のウイルス調査の概要、環境省の事業で実施されたアライグマの抗体検査結果が紹介され、H5N1亜型のウイルスは、日本全国に広範囲にもたらされたものでなく、限られた時期・地域にもたらされた可能性が高いことを示唆された。
各養鶏場においては、今後ともH5N1亜型の感染力の強いウイルスがもたらされる危険性があり、侵入防止対策の概要とその徹底の重要性が説明された。